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今年は寒くて長い冬でした。ついこの間までダウンジャケットが手放せないと思っていたら、あっという間に春がやってきていました。

去年の秋に引越したアトリエは、不動産サイトでも広い庭がウリの物件でした。実際に我が家には広すぎる庭。しかも敷地は広いけれど、木はほとんど切り倒された切り株だけになっていて、池をつぶした跡があり、ごつごつした岩がごろごろした無骨なかんじの庭は、これからどうするかというたのしみはあるものの、正直どこから手をつけていいものか困ってしまうほどでした。

あたたかくなったらぼちぼち手入れをしようと思っていたら、、、春の訪れとともに、庭のあちこちから一斉に花が咲きはじめました。自然に成長したものか、前の住人のプレゼントか、殺風景だった庭が妖精の魔法のように華やかになりました。何もしていないのに!

自然てすごいな。たくましいな。

この春からいろいろと家族の状況が変化した我が家。それぞれに新しい環境ではじまる新しい生活。変化に慣れず、ちょっと後ろ向きな気持ちになることも多く。だけど、いきいきとした庭の植物たちを見ていたら、その生命力に勇気づけられました。淡々と、力強い。季節はめぐる。やるべきことを淡々とやっていこうと。また来年の春まで。(なおよ)

Blog > ようかいずかん



うちのこの小学校では、週に一回、朝の時間に保護者(有志)による本の読み聞かせがあります。前回のわたしの当番で、妖怪のお話を読んだところ好評だったようで、「また妖怪の本にして!」とこどもたちからリクエストあり、はりきって何を読もうか考えていました。

そこに頼んでもいないのだけど、「ぼくが読み聞かせやってみようかな〜」と言い出したダンナ。お手並み拝見。お願いしました。

妖怪好きなお客様がsetoにも多いのですが、わたしたちsetoのいきもの(製品)たちも「妖怪」の一種だと考えています。ものを食べて、ぶらさがって、ついてくるかばんのようないきもの。冷蔵庫に張り付いてメモをはさむいきもの。現実の世界に生きているリアルな生物ではないけれど、人間が考えた、確かに実在する、理にかなったいきもの。

「お掃除しないとあかなめが来るよ」「夜の海は海坊主が出るから危ないよ」そんな昔ながらの妖怪と、setoのいきものたちは、同じだと思うのです。

妖怪の話はダンナの得意分野です。パパの読み聞かせ登場は珍しいようで、テンション上がるこどもたち。恥ずかしがるうちのこ。

水木しげるの本から妖怪をいくつか紹介。妖怪は人間が想像したものではあるけれど、勝手な作り話ではなく、先人の知恵が生み出した生活のなかの工夫。まわりの物や自然のなかに、命を見い出し、学んできた日本人の歴史。そんな話をちょこっと。

そしてオリジナル妖怪を考えよう!コーナー。もはや読み聞かせは完全に逸脱。。

お皿を片付けないと出てくるお皿が積み重なったような妖怪。黒板をきれいにしないと出てくる黒板の妖怪。などなど、どんどん出てくる、こどもたちの不思議な妖怪たち。短いお話のなかで完全に妖怪を理解しているこどもたちに驚きつつ、妖怪に対する感覚は日本人が生まれながらに持っているものなのかもと思ったり。

静かにお話を聞く時間にはならなかったものの、予想以上に盛り上がったダンナの読み聞かせ15分。またどこかでやりたいな、妖怪ワークショップ。(なおよ)

Blog > 引越


このたびまた鎌倉市内でアトリエ&ショップを移転しました。

夏に突然決めて、ばたばたと引越。急な移動でご迷惑をおかけしました。新しい場所でのショップスペースもスタートしましたので、どうぞ今後ともよろしくお願いします。




思えば吉祥寺から鎌倉への移転も突然でした。何かが降ってきたように物件と出会い、思い立って即行動。今回もそんなかんじ。

311以降、たくさんのひとがいろいろな理由で移動しました。わたしたちのまわりでも。「どこで暮らすか」は、わたしたちにとっても大きな問題でした。移動したひと、していないひと、いろいろな話を聞き、いろいろ考えました。

何がよいのか答えは出ないし、正解もない。鎌倉以外の場所も候補に入れて移転先を検討していました。今回わたしたちは大きくは移動しなかったけれど、今後どうなるかはわからないし、きっとまたどこかへ移動することもあると思う。

「ヤドカリだね」とダンナと話す。

成長するごとに新しい殻へ移動するヤドカリのように、setoが成長しているのかどうかは、
わからないけれど。移動して殻を変えて、また見えてくることもあると思う。

「定住」にあこがれもあるけど、一生ヤドカリなのかな、と思う今日この頃。ヤドカリ生活をたのしもうと思います。(なおよ)

Blog > 夏の終わり


うちのこ小学校でのはじめての夏休みが終わり、2学期がはじまりました。

展示の準備が忙しく、遠出はできなかった夏休みですが、海水浴、海の家、お祭り、盆踊り、と近場でできることは精一杯たのしんだつもり。今年は家族でシュノーケリングができるようになり、葉山や三浦の海でも、いろんな生物に出会えることに感動した夏でもありました。

2学期の学校に貼り出されていた、一年生の夏休みの思い出コメント。うちのこは、「ちいちゃんとうみにいって、ままのうきわにふたりではいったのがたのしかったです」だって。お友だちのちいちゃんも、まったく同じコメントを書いていたのが微笑ましかった。

海外旅行や遠くに行った子もいただろうけど、みんなのコメントも、「○○ちゃんとあそんだのがたのしかった」「おばあちゃんがきた」なんて身近なことばかり。

あたりまえの夏をたのしんで、またあたりまえの日常に戻れることを、今まで以上に感謝して。秋めいた風がうれしくもあり、さびしくもあり。(なおよ)

Blog > お祭り


鎌倉に来て、5年目の夏。 今年も地域の夏祭りに参加しました。

今年からはお囃子チームに参加。祭りの少し前から練習に励みました。人から人へ、口伝してきたお囃子の覚え方は独特。楽譜ではなく、ことばを覚えて、後は見て聞いて覚えていく。

指導する大人たちだけでなく、中高生のお姉さんたちも、初心者のわたしたち家族に熱心に教えてくれました。その姿もとてもかわいかった。普段なら関わりを持つ機会のない近所の中高生たち。学校や家ではそれぞれの顔があると思う。普段から伝統文化にそれほど興味を持っているわけではないだろうと思う。きっとたのしいから、友だちがいるから、小さいときからやってるから、あるいはなんとなく、やっているのだろうと思う。

でも太鼓を叩く、笛を吹く彼女たちの姿は神々しい。

きっと何かの力によって、やらされているのだろう。祭りの準備をする年長者たちも、神輿をかつぐ男性たちも。自分の意志よりも大きなものに、動かされている。

同じ調子の太鼓を延々と叩いていると、ふっとその感覚が味わえた気がしました。

ご神殿から神輿に乗せられた神様は、祭りの最後にまた神主様の手でご神殿に帰っていきました。そして次の朝にはぱたぱたとみんなで祭りの後片付けをして、あっという間に祭りの跡は消え、またいつもの町に戻りました。

お囃子で知り合った中高生に、町で会い挨拶すると、祭りのときとは違ってはずかしそう。でもまた来年には、一緒に太鼓を叩くでしょう。(なおよ)












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